「花とアリス殺人事件」
https://www.amazon.co.jp/花とアリス殺人事件-Blu-ray-蒼井優/dp/B00XMWTS1K
を見ました。
まず、最初にこの作品を目にしたのは2015年の、文化庁メディア芸術祭の会場でした。
当時、アニメーション作品はそこまで興味がなかったので、ちらっとだけ見ました。
会場では、
マンガ部門の「かくかくしかじか」を読んでいた記憶があります。
https://www.amazon.co.jp/かくかくしかじか-1-東村-アキコ/dp/4087824578
美大受験を経験した身としては、読んでいて辛かったです。私の中で一番辛い美大受験漫画は「浪人失格」なのですが、最後救われた気持ちにもなるので、一番好きな受験漫画です。
アート部門では、
(Im)possible Baby, Case 01: Asako & Moriga | Ai Hasegawa
「(不)可能な子供、01:朝子とモリガの場合」
という長谷川愛さんの作品を、じっくり見ていた気がします。
同性カップルの遺伝子で作ることができる子供のデータを元に、家族写真を制作していました。今は、同性で子供を作ることは不可能だけど、データならできるんですよね。私は単純に夢があるなぁと思って眺めていました。
確か、出口付近にアニメーション部門のブースがあって、「花とアリス殺人事件」は、岩井俊二の作品ということと、ロコスコープを使っているということだけ、覚えていました。
ロコスコープというと「惡の華」
を思い出してしまうのですが、曲の印象や、全体の爽やかな雰囲気で、嫌な動きではなかったですね。
絵柄のせいか「猫の恩返し」のような空気感がありました。
話は「ユダ」にまつわる殺人事件・・と思いきや
ネタバレになるので、内容は書きませんが、
ミステリー要素もあり、謎(疑問)が徐々に解明されていくテンポが心地よかったです。
また、中学生女子の、よくある恋心の持ち様が、見ていて楽しかったですね。ミステリーだけでなく、青春映画としても評価できる側面があるところがいいです。
何より蒼井優の演技が素晴らしい。男の子(っぽい女の子)役、すごく合ってます。「鉄コン筋クリート」
https://www.amazon.co.jp/鉄コン筋クリート-通常版-DVD-二宮和也/dp/B000OCZAVI
での演技も、圧巻でした。
私の、蒼井優さんの魅力だと思っている部分は、
「人間」としての魅力を使っているところです。女とか女優というジャンルを使用せずに、ある意味むき出しで演じているところです。
(そんなに詳しく知っているわけではないのですが)
私は、人間としての魅力を表現できる場があるのを、羨ましく思いますし、そのために労を惜しまない姿勢が好きです。
すごく話は逸れた上に、「花とアリス殺人事件」の感想自体少なくなってしまいました。
久々にアニメ映画見たなー