yuruartの日記

美術、読書、映画、舞台など、好きなことをゆるっと書いていきます。

「メディアアートって何?」という疑問にシンプルに答えます。

また2017年の話になるのですが、「岡本太郎メディアアート展」に行きました。

岡本太郎とメディアアート展

1月28日までです。近々行ってるメディアアートの展示はこのくらいでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、メディアアートというと、電気を使う作品というイメージなのですが、

新しい媒体を使った作品のことなんです。

 

どういうことなのでしょうか。

 

落合陽一さんの「コロイドディスプレイ」という作品

https://casabrutus.com/wp-content/uploads/2016/10/0926kenpoku_art201621a_666.jpg

引用元↓

casabrutus.com

 

シャボン玉を作る膜に映像を映していますね。

でも、普通って映像は白い幕に映しますよね。

http://3.bp.blogspot.com/-7qcX_6FBCjo/UbVu-xazOUI/AAAAAAAAUk8/yK_JUAvhZzU/s800/eigakan.png

 

つまり、「シャボン玉の膜」という新しい媒体を使っているので、

メディアアート」になるんです。

 

 

 

 

 

岡本太郎メディアアート展」で出品しており、岡本太郎と交流のあった作家さん、山口勝弘さん(92歳)は、日本におけるメディアアートの先駆者と言われています。

 

彼の作品、「ヴィトリーヌ」シリーズ

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は、電気を使っていません。絵画のように壁にかけてありますが、モールガラスの屈折で、見る場所や角度によって作品のイメージが変わる作品になっています。

 

 

このモールガラスというのが、新しい媒体ですよね。

この展示で、初めて見たのですが、不思議でしたね、見る場所によって奥行きも変わりますけど、さっぱりとしていて気になる作品でした。

 

 

 

 

 

 

 

メディアアートの歴史については、

落合陽一さんの本が、非常にわかりやすいです。

https://www.amazon.co.jp/魔法の世紀-落合陽一/dp/4905325056

 

また、時間があるときに、メディアアートについて、しっかり書きますね。

 

何事もうまくいっていない時にみるべき戦争映画3作

 

私だけかもしれないのですが、

戦争映画は、日常生活がうまくいっていない時に、見たくなりませんか。

私は転職活動中なので、戦争映画とゾンビ映画を絶賛視聴中です。

 

 

 

今日は戦争映画で、オススメのものを3作紹介します。

 

 

 

1 皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇

https://www.amazon.co.jp/皆殺しのバラッド-メキシコ麻薬戦争の光と闇-DVD/dp/B017C4X0LM

 

メキシコ麻薬戦争は有名ですよね。クレイジージャーニーでも麻薬組織カルテルと自警団と警察の様子について取り上げられていました。

個人的な見所は、ヘッドホンで音楽を聴きながら戦車で人を撃っている青年が、「ゲーム感覚で楽しい」といったような内容を話している場面だ。(正確には覚えてない)

映像の中で、次々に殺されている人間がいるのに、その感覚がすごくアンバランスなのだ。しかし、その気持ちもわからなくないという感情もあった。

普通であれば、撃った後の罪悪感を映像で撮るだろう。もちろんそのような場面もあった。しかし、その「ゲーム感覚」という意識は、戦争に直面した時に感じてしまうものなのかもしれない。それは、抑圧や恐怖から逃れようとして生まれるのかもしれないが、その場にいて、そのような発言が出ることは、決して潰されるべき発言ではないと思う。それが、本場にいる本当の心情なのかもしれない。真実はわからないが、戦場でのその発言が、私の中でずっと心の中に残っている。

 

もう一つは、麻薬組織を讃える歌をうたっているラッパーのファンの女の子たちだ。

「やっぱり男は麻薬で儲けてないとね」といった発言(これも正確には覚えてない)は、麻薬をファッション的に捉えていて、実態もわかろうとしていない感じが、なんだか面白かったのだ。笑い事ではないとは思うが、ほぼ同じ地域でここまで「麻薬」の意味合いが変わることがあるだろうか。

 

人が殺害されているシーンもあるので、苦手な人は苦手かもしれないが、現在の戦場の実態を知るのにはオススメ。

 

 

 

 

 

 

2 フルメタルジャケット

https://www.amazon.co.jp/フルメタル・ジャケット-DVD-マシュー・モディーン/dp/B003EVW6BS

 

 

この映画をみてまず最初に思ったのは、

「最初のシーン、進撃の巨人と同じじゃないか。」

教官に「お前は何しにきたー!」と、質問されているシーンですね。思い出さずにはいられませんでした。

単純に戦争映画といえばこの映画じゃないでしょうか。「戦争するための人間」になっていきます。つまり政治的身体になっていく様が見られます。政治的身体というのは、下記の本にも書いてありますが、片腕が切られても、勝利のために進んでいくことです。(進撃の巨人36話をみれば、わかりやすいと思います。)

https://www.amazon.co.jp/寝ながら学べる構造主義-文春新書-内田-樹/dp/4166602519

 

王道の戦争映画です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3 硫黄島からの手紙

https://www.amazon.co.jp/硫黄島からの手紙-DVD-渡辺謙/dp/B002D4DHBA

 

つい最近見た映画なのですが、

日本人特有の「空気を読む」ということが、鮮明に映し出されている映画でした。当時の日本の戦争のやり方も、理解しやすいです。

父親たちの星条旗」も合わせてみると、アメリカ兵側の様子もわかります。硫黄島と表裏一体の作品です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この時期だからこそ、戦争映画を見て、単に現実を忘れるのではなく、どう生きるのかも考えることができたらいいですよね。

上野で科学館から動物園を渡り歩いた日。アンデスからパンダまで。

国立科学博物館上野動物園に行ってきました。実はどちらも初めて行きました。

3連休の中休みだったので、それなりに混雑していましたが、待ち時間はなかったです。

 

まず科学博物館。

地球館と日本館に分かれており、それぞれ1〜3階、B3〜3階あったので、全て見れませんでした。というか、一日いても全部見れるかわからないくらい展示の量が多かったです。

 

www.kahaku.go.jp

 

 

360度の映像が映し出される「シアター360」が見たいと思っていたので、一番最初に向かいました。20分くらいで中に入れました。

いやぁ、すごかったです。足元も透けているので、自分が浮いているような感覚でしたし、一種のアトラクションでした。

映像の内容は、「マントルと地球の変動」でした。マントルと一体になって火山として空に吹き出す光景は、多分ここでしか味わえないですね。地球の中心はどうなっているのか、自分がその一部になって冒険できるので、非常に理解しやすかったです。

大満足しながら南方熊楠の展示室へ。展示室の前のエントランスでは、戌年なので犬の剥製が並べられていました。野生の犬の剥製の方が狐のようでした。

 

 

南方熊楠は、楽しみにしていたんですが、まだ自分が知識不足ということもあり、満足に吸収はできなかったのです。でも、熊楠の描いたきのこや採取したものを見ているだけで楽しめました。熊楠の直筆のメモなども展示されていましたが、全然読み取れなかったですね。そもそも私自身、変形菌と粘菌の違いすらわかっていなくて、基礎知識があれば、読み取れるところや理解できることも多かっただろうと思います。もっと本を読んでおくべきだったと反省。ミュージアムショップに売っていた熊楠関係の本をメモしたので図書館で借ります。(基本、本は図書館で借りる派です。)

 

 

 

 

お腹が減ったので館内のレストランで食事をしました。先に席取りしないといけなかったんですね。席がなくてカレーを持ってウロウロしていたら優しいお姉さんが、ここ空くのでどうぞと席を譲ってくれました。運が良かった。

地球館日本館の展示をざっくり見て(全ては時間がなくて見れませんでした。)、博物館のありとあらゆる展示物が集まっていると思いました。科学館という枠には収まらないボリュームでしたね。

 

 

そして、アンデス展に行ってきました。

www.kahaku.go.jp

結構混んでいました。

ナスカの地上絵って水がないから、儀式のための絵だったんですね。乾燥しているから死んだ人はそのままにしておいてもミイラになりそうです。

体育座りしたミイラが、生々しくて凝視してしまいました。今回の展示の目玉なのではないかと思います。

古代アンデス文明展

ここに動画付きの解説が載っていたので、予習していくとより楽しいかもしれないですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

科学館を後にし、次に向かったのは上野動物園

こちらも初めてです。

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向かう途中にパンダポスト

www.tokyo-zoo.net

 

閉園1時間前くらいだったので急ぎました。

最初はパンダを見に行きました。パンダ初めて見ました。思っていたより人感があふれていて、ふかふかしていて可愛かったです。

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サービス精神旺盛なカワウソ 

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色がまさに「ピンクフラミンゴ

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園内にモノレールが走っていました。乗りたかった。

 

あと、園内に医療施設がありました。動物たちも健康面では安心できますね。

 トラと、ホッキョクグマが早く帰りたそうにウロウロしていました。

私は動物園で暇そうな動物や体のわりに狭い檻に入れられている動物を見ると、辛くなってしまうんですよね。だって、人間が1畳の畳の上で過ごすようなものですよね。動物は見たいけど、なるべく広い敷地でのびのびと過ごしてもらいたいです。(人間はいくら歩くことになってもいいので)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 帰りに歌川広重が描いた木を見つけることができました。本当にくるんっとなっているんですね。次来た時は間近で見ます。

taito-culture.jp

 

浮世絵の中に入りたければ井の頭自然文化園へ。

先月、井の頭自然文化園に行ってきました。

 

www.tokyo-zoo.net

 

 

ぐるっとパスを使い、行ってきました。

この公園近くに住んでいる友人と、閉園1時間半前くらいに入りました。

 

晴れていたけど、寒かった。動物たちも端の方に丸まっていました。毛皮に覆われていても寒いものは寒いですよね。

以前、雪の降っている日に那須どうぶつ王国に行ったことがあったのですが、子犬たちが寒さのあまりストーブにくっついて、毛がチリチリになっていたり、アルパカが鼻水垂らしていた時のことを思い出しました。

 

思っていたより動物を間近で見れました。シカやカピバラやリスもいましたし、猿山はもしかしたら初めて見たかもしれません。象は去年亡くなっちゃったんですね。

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表示板に「ヒト」と書かれており、檻の中に鏡がありました。説明文には「好奇心が強い」。面白いですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

友人はずっとこの近くに住んでおり、中学生までは入場無料だったので足繁く通っていたそうです。

その友人曰く

「ここは、木が良い」

 

 

 

 

 

 

 

 

確かに、よく見て見ると、木が良い。

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写真だと良さが伝わらないが、

グニャリと曲がっていて、カッコいい。ただグニャグニャしているのではなく、力強いのだ。グーっと真っ直ぐに伸びるところもあればあらぬ方向に首が曲がってしまったり、どれも見ていて楽しいのだ。しかも、こんな木はほとんど見たことがない。普段目にする木は、どれもまっすぐ上に伸びているのだ。

惚れ惚れと木を見ていたら、浮世絵に出てくる木に似ていることに気が付いた。そのことを伝えたら、

「ここの木は、江戸時代のものも残している。」

とのことだった。

 

つまり、浮世絵が流行った時代は、今目の前にあるこの木を描いていた。

ということになる。

 

私は、今まで浮世絵を見て、「昔の人はデフォルメが上手だなぁ。木がグニャっと曲がっててかっこいいな、木を絵の中で曲げたんだな。」

と思っていた。

しかし、目の前にある木は、浮世絵に出てくる木そのものだった。

 

つまり、

 

見たまま描いてただけかーい。

 

 

と、心の中で突っ込んだ。

 

 

しかしながら夢のある話だと思う。ある意味、ここに生えている木は、恐竜でいう骨のようなものだ。大切に保管されながら、昔の姿を保っているのだ。

 

その後、友人と動物をドローイングし、(楽しかった。人目があると気にしてできないんだろうと思ったので、ちょうどいい時間帯だった。)帰宅した。園外の水のコーナーには行けなかったので、またの機会に行きたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は歌川広重東海道五拾三次の「箱根湖水図」が一番好きだ。色が一番今風で、色が鮮やかで見やすい所が気に入っているし、そこが人気のポイントなのではないかと思う。(刷り方にもよると思う)

以前、原宿で見た浮世絵は、展示方法も状態も悪く、見た気がしなかったが、六本木のサントリー美術館で展示していた広重の作品は素晴らしかった。

www.suntory.co.jp

やはり海外で所有している浮世絵の方が、いい状態で保存されていますね。展示方法も上から覗き込むような設置で、浮世絵本来の手に取って見る見方を、再現しているようでした。ライティングもバッチリで満足しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

話は逸れましたが、井の頭自然文化園は、浮世絵の時代の景色を直接見ることができます。浮世絵の中に自分が入れると言っても過言ではないでしょう。

 

ちなみに井の頭自然文化園の彫刻館も面白いですよ。建物の1・2階の吹き抜けが巨大な彫刻で埋まっています。

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カッコいい木と彫刻館の作家さん、北村西望さんの作品。勝手にこの作品をミッキーマウスと呼んでいました。

美術に興味のある初心者が、完全に美術好きになってしまう三冊。

美術に興味あるんだけど、まずどうしたらいいのかわからない人は多いと思います。

 

 

そんな人に絶対オススメの本を紹介したいと思います。

自信めっちゃあります。

 

結構美術って高貴なイメージがあるんですけど、紹介した本を読めば、大体の人が美術にイチコロになってしまうと思います。

 

1「赤瀬川原平の名画読本」 

赤瀬川原平の名画読本―鑑賞のポイントはどこか (知恵の森文庫)

赤瀬川原平の名画読本―鑑賞のポイントはどこか (知恵の森文庫)

 

 これを読むことで何が得られるのか。

作品のどこを見たら面白さが隠れているのか発見できるようになってきます。

なんでもないものを面白おかしく見れる力って大事ですよね。他に赤瀬川さんの本では「老人力」という本があるのですが、それもすごいポジティブ力を持った一冊になっているのでオススメです。

 

 

 

 

 

2「ヘンタイ美術館」 

ヘンタイ美術館

ヘンタイ美術館

 

巨匠の性格やプライベートを追いながら作品を見る本です。

時代ごとのベストオブヘンタイを決定するんです。誰が一番ヘンタイなのかは、最後に書かれています。

「この作家はこんな作品描くんだからプライベートは病んでるんだろうな」と、誰しも想像したことがあるでしょう。

そのゲスな想像を実際に照らし合わせる内容となっています。

電車の中吊り広告のように、ミーハーであればあるほど楽しく読め、作家だけでなく作品や歴史についても学べる一冊になっています。

 

 

 

 

 3「反アート入門」 

反アート入門

反アート入門

 

 一歩踏み出した内容ですが、説明が丁寧です。「アート」はなぜ生まれるのか?その答えが載っています。

「アート」の固定観念がなくなること間違いなし。

さらに現代美術を知りたい人にオススメです。

 

 

 以上の三冊になります。

ぜひ、「素人なんだよなぁ〜」と思っている人でも読んでもらいたいと思います。

私の美術鑑賞の方法は、また別の記事に書かせてもらいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今週は南方熊楠の展示行きたいなぁ〜。

「ドラえもん展」(2018年1月8日まで)の感想

先月、六本木の森アーツセンターで開催されている「ドラえもん展」にいって来ました。

クリスマスシーズンの土曜日に行きました。ちょうど昼頃に到着し鑑賞したのですが、待ち時間はなく、会場は多少混雑はあったもののスムーズに回ることができました。家族連れも多く、誰でも行きやすい雰囲気がありましたね。

私が会場から出た時には待ち時間が40分になっていました。なので、今から行かれる方は午前中に行くことをお勧めします。

thedoraemontentokyo2017.jp

 

鑑賞していて最初に思ったのは、キャプションが噛み砕かれていて優しい。そして、ゆるい。私が見に行く大体の展示は、題名、素材、大きさ、制作年が書いてあるキャプションの場合が多い。しかし、ドラえもんと作家の思い出をゆるく綴っているものがほとんどであった。さすが現代美術というところか。

ドラえもんのワンシーンを絵画にして見ました。」「名画のこの部分はドラえもんの手だった。」という作品もあれば、ドラえもんのドレス「ドラス」、「ドラえもんの道具は便利だけど実際にはないんだ。」という虚無感で終わるアニメなど、バリエーションがあって、視覚にも華やかな印象があった。

 

 

私はそんなにドラえもんを見ていない。一緒に行った友人は、ドラえもんが好きで、漫画は持っているし映画も見ているので、キャプションに添付してある漫画の1シーンを見て「あ、これってあの映画のシーンなんだ」と、盛り上がっていた。

 

 

そんな中で、私と友人、満場一致で気に入った作品があった。

クワクボリョウタの「LOST#9」(撮影不可)だ。

 

 

映画「ドラえもんのび太の秘密道具博物館」の世界を鉄道模型と日用品、LEDを使って光と影で表現した作品だ。

映画を見るよりも、今自分が見ているものの中に入って行く感覚があった。それは3Dでもおそらく再現できないのではないかと思うレベルだった。夢を見ている感覚。ドラえもんでいうなら、引き出しの中のタイムマシンの世界観に近い。

使っているものは大したものではないのに、こんな感覚を味わうことがあるのだ。と、ど肝を抜かした。

 

 

 

 

 

実はクワクボリョウタさんの作品は以前、千葉県・市原湖畔美術館の「ラップ・ミュージアム」で見たことがありました。

2017.08.11. Fri. – 09.24. Sun. ラップ・ミュージアム | 市原湖畔美術館/ICHIHARA LAKESIDE MUSEUM

「Lost Windows」という作品で

これもまた、一部屋使っています。窓と木の枝が壁全面に映し出されていて、襖を思い出し、懐かしい気持ちになりました。私は夏が好きなので、夏の夜の雰囲気があって好きでした。

「ラップ・ミュージアム」については、また別の記事に書きたいと思います。

 

 

 

 

 

あと、何と言っても村上隆ですよね。

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「あんなこといいな できたらいいな」という作品です。友人は「あんなこといいな から始まりじゃないんだよ」と言っていたのですが、私はよくわかりませんでした。

ドラえもん展のチラシの顔にもなっています。村上隆ブランドのお花が敷き詰められている画面の上に、シールのような素材のドラえもんがペタペタ貼られているように見えます。実際はシールじゃないのですが、このチープに見せようとしている部分と、完成度の高さがアンバランスさがたまらないです。

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増田セバスチャンの作品「最後のウエポン」は、想像以上に大きかった。なぜなら、私が持っていたチラシには下絵の段階しか載っていなかったからだ。題名がいいですよね。あんなに可愛いのに、想像させてきます。

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森村泰昌&ザ・モーヤーズ「ドラス」

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福田美蘭の「レンブラントーパレットを持つ自画像ー」 

 

この展示を通して思ったのは、「みんなドラえもんリスペクト」なのだ。それだけでもドラえもんの存在としての強さを目の当たりにした。ドラえもんの形をあえて崩す作品もあったが、ほとんどの作品は、ドラえもんと一目でわかるものになっている。(シルエットだけのものもあるが、シルエットだけでドラえもんとわかるのもすごい)

批評、批判されるのが当たり前の世界ですが、絶対的なものは強いですね。たまにはこんな展示もあっていいよなぁって思います。でも、多様な価値観に飲み込まれないように、自分の中のふるいにかけながら、ザラザラっとした気持ちも大切にしていきたいですね。